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環境包装設計事例の紹介と解説

今月は、段ボール緩衝材の横展開(以前使用した仕様を利用する)の事例を紹介します。

被包装品は、車載のナビゲーションシステムであり、次の3形態の梱包材が必要とされました。

形態 1:ナビ本体+ディスプレイの一体品 1ケ入れ
形態 2:ナビ本体のみ 2ケ入れ
形態 3:ディスプレイ部分のみ 4ケ入れ

形態(1)(2)については、上方向を除く5方向の緩衝は受ける部分の形状(被包装品の)が同じであるため写真1,2のように同様の考え方で緩衝材は設計しました。

写真1 形態(1)用 下部緩衝材写真1
写真2 形態(2)用 下部緩衝材写真2

黄色丸部分の形状・大きさは同じとなる。
※3 形態1はディスプレイが取り付けられた状態になるため大きくなり、ケースあたり1台しか入れられないこととなるものです。

写真3 形態(1)の上方向の緩衝材写真3
先述のとおり、形態(1)ではそのディスプレイの形状違いが3種類あり、それぞれ受けてはいけない部分が違う。そのため、写真3の緩衝材の溝加工の位置違いが2種類発生しました(この溝で被包装品の受けてはいけない箇所をにがしている)。
※4赤丸部分がその”溝”
写真4 形態(1)の設計当初の緩衝材(参照)写真4
※5 写真4の設計当初の緩衝材は共通化を図る際に赤丸部分に逃げを追加、結果受ける部分が極端に短くなってしまい、強度不足に陥ることが容易に想定できたため不採用としました。

設計の時間短縮も「環境に良い」と考えます。

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